現在、多くの方々が仏式でお葬式を執り行っています。これは江戸時代に、徳川幕府が政策として寺請制度(檀家制度)を設け、それが今も連綿と続いているのです。しかし、明治の時代に入り、神葬祭も自由にできるようになりました。

当神社では、神葬祭は儀式が厳かで分かりやすく、経済的に負担が少ないこと、そして主祭神である幽冥主宰大神と称え奉る大國主大神・大物主大神(だいこくさま)が幽冥(かくりよ、あの世)を治められる大神様でもあらせられますので、神葬祭・神道の御供養を積極的に真心を込めて丁寧に御奉仕させて頂いております。

実際に先祖供養のご相談を受けますが、ご供養の仕方はこのままでよいのか、きちんとご供養になっているのか、といった不安な方々が大勢いらっしゃいます。また、ご自身が亡くなった後のご供養につきましてのご相談も受けております。そこで申し上げることは、神道の教えでございます「敬神崇祖」、つまり大神様を敬い、祖先を崇めること、大神様を信仰することにより、良き子孫、良き祖先となること、それは私達は幽冥(あの世)と現世においての様々な御縁、御恩に感謝をし、慈愛(いつくしみ)の心で御奉仕、お取次ぎさせていただき、大神様におみかえしの誠を尽くすことが大切であることを自覚して、現世で一生懸命働き、良き子孫となるように努力すれば、幽冥(あの世)から子々孫々の幸栄えを見守ることが出来るような立派な祖先にならせて戴くことが出来るという教えを基とする「祈り・仕え・救い・教え・弘め・結ぶ」という教えをお伝えさせて頂いております。ご供養について不安をお持ちの方は皆様、神道の「祈り」の大切さに感銘を受けております。また、大國主大神様(だいこくさま)は縁結びの大神様という考え方が多く、幽冥主宰大神というの別の名をお持ちになる幽冥(あの世)を主宰なさる大神様で、御先祖様と現世を生きる私たちとのご縁もお結び下さる尊い大神様ということで、皆様神道の神葬祭、御霊供養に関しまして大変関心を抱いております。復祭(神道への改宗)に関しましては、まず仏式から神道の葬儀に変えることを申しまして、復祭の「復」という字は「戻る、再びする」という意味があり、古来仏教が日本に伝来する前から御先祖様をご供養して参りました。その時は皆様神道の考え方でご供養しており、最近日本古来の考え方の見直されるようになり、神道でお祀りしたい、神道に改宗したい、神道の信徒になりたいという方が非常に増えております。

神道は人生儀礼を重んじる宗教でございますので、仏教の授戒(戒名を授けること)やキリスト教の洗礼といった宗教と契約するような事ではございません。その意味でも、神葬祭や御霊供養を希望される方々を広く受け入れる事ができるのです。

また最近若い方々のご相談も増えております。御結婚されたり、マンションやアパートに住んでいるけれども、両家の宗派の違いがあったり、お仏壇を置けるようなお部屋が無かったり、現在の宗派のことがよくわからなかったりと、お困りの方々がたくさんいらっしゃいます。皆様の共通点は御先祖様をしっかりお祀りしたいということです。お話する前は御先祖様をお祀りすることはどのような意味なのか、そもそもご供養はどういったものなのかということがわかりませんでしたが、「敬神崇祖」の考え方からお話させて頂きますと、よくご理解していただき、その考え方に感銘を受けて下さいます。現在御先祖様のご供養や、葬儀に関心を抱いており、今までのあり方を見直している方々がたくさんいらっしゃいます。

神葬祭や御霊(みたま)供養についてのお問い合わせや、ご相談後の復祭についてのお問い合わせをたくさん承っております。

今ご先祖様のご供養や葬儀、そしてこれからの自分のあり方を見直しておられる方々がたくさんいらっしゃいます。つまり、皆様は迷い悩んでおられるのです。このままで良いのか、残る方々に何を伝えたら良いのか、時代が変わり、御先祖様に対しての考え方が変わってきていると思われます。今が迷い悩んでおられる皆様の大事な時期だと思います。何度も何度も改宗したいという方はあまり見受けられません。これから先ずっと続いていくその家系の繁栄を皆様願っておられます。今こそ皆様の見直しの中で神道の神葬祭や御霊(みたま)供養に関心を抱いていただき、そしてその素晴らしさに感銘を受けていただけるようお伝えさせて頂きたいと考えております。

今迷い悩み苦しんでいる方々が大國主大神様とご縁が結ばれ、大國主大神様にお救い下さいますよう、真心を込めて丁寧に御奉仕させて頂きます。

◎神葬祭の流れ

①遷霊祭・通夜祭(1日目)
故人様の魂を御霊璽(ごれいじ)にお遷しし、祭詞を奏上致します。
「通夜」は“夜を通す”と書きます。
儀式後も、できる限り故人様を偲ぶお時間をお過ごし下さい。

②葬場祭・十日祭(2日目)
『神葬祭申込履歴書』を参考に祭詞を作成し、十日祭詞と共に奏上致します。
故人様に敬意を表すとともに、故人様がどのような人生を歩まれたかをご参列の皆様にもお聞きいただき、故人様のお気持ちを皆様で分かち合うお時間となりますようお祈り申し上げます。

③火葬祭
火葬場にて、最期の玉串拝礼を執り行います。

◎霊祭(年祭)各種

・50日祭
仏教の四十九日の法事に当たる儀式です。これをもって忌明けとなる大切な儀式です。お墓がある場合、50日祭と一緒に、埋葬祭を執り行うのが一般的です。執り行う場所は、お墓・斎場・ご自宅・ご社殿などです。50日目に都合がつかない場合は、50日目より前に行うのが一般的です。

・埋葬祭
故人様のご遺骨をお墓に埋める際に行う儀式です。お墓の中をお祓いして、丁寧に埋めます。執り行う場所は、お墓となります。

・奥津城竣工祭(おくつきしゅんこうさい)
奥津城(おくつき、お墓)が完成したときに行う儀式です。
執り行う場所は、お墓となります。

・年祭
50日祭の後は、1年、3年、5年、10年、20年、30年、40年、50年 それぞれの節目に儀式を執り行います。執り行う場所は、お墓・斎場・ご自宅・ご社殿などです
“数え”ではなく、“満”で年を追うのが一般的です。

・新盆祭
お亡くなりになられてから最初のお盆に執り行われる儀式です。お盆の時期は7月中旬もしくは8月中旬を指します。
“みたまさま”をお迎えし、丁寧に儀式を執り行います。
執り行う場所は、基本的には、ご自宅となります。

「当おやしろでの御先祖供養(御霊供養・みたま祭)」
当おやしろでは「敬神崇祖(大神様を敬い、祖先を崇めること)」という神道の教えを大切に思い、復祭(神道への改宗)を行われていない御相談者様に対しましても神道の御先祖供養を真心を込めて丁寧に御奉仕させて頂いております。御先祖様の御供養を更に手厚くとお考えになられている方々、また縁結びや子授け祈願等、様々なお願い事御祈祷では大神様の御力を始め、御先祖様にも御力添えを頂き良い方向に進むことが出来ます様、御先祖供養も一緒に御奉仕させて頂きます。様々な御祈願に共通しております事は、あらゆる御縁が結ばれる事によって御祈願が成就するという事です。私達が今を生きられるのは、御先祖様の無数の御縁の中から選ばれ、御先祖様に見守られてきたのだという事を改めて認識し、御先祖様の御供養の大切さを思い返して頂きたいと祈っております。

私達がこの世でお幸せの御縁と結ばれるためには、今を生きる御縁を下さった大神様を始め、御先祖様への感謝の気持ちを大切にしなければなりません。また現世(顕世、うつしよ)と幽冥(幽世、かくりよ、あの世)はうつし鏡と言われ、今私達が不幸であるならば、御先祖様も不幸で苦しんでおられます。御先祖供養によって御先祖様があの世でお幸せに暮らせるように努める事が今を生きる私達の御先祖様への感謝の気持ちであり、御先祖様が救われる事になります。

そして御先祖様が救われお幸せに暮らす事が出来れば、そのお幸せは私達にも繋がる事になります。御先祖様はしっかりと私達子孫を見守って下さります。このような考え方により、宗派を問わず、幅広く皆様に対しまして真心を込めて丁寧にお願い事御祈祷や御先祖供養を御奉仕させて頂きます。