水子という言葉からどのような事を想像しますか。一昔前前までは暗いイメージを想像する方が多かったと思います。水子は、人工妊娠中絶や流産、死産によりお亡くなりになられた胎児のことを言います。暗いイメージは中絶という行為から考えてしまいがちです。母胎内にあって、お母様・お父様の愛を信じ、安心して発育している赤ちゃんが、何らかの理由によって、その肉体と生命を絶たれてしまうこと、生まれるという事から亡くなってしまうという正反対の状況になってしまうこと、お母様・お父様の悲しみと同様に、水子の霊魂もどこに行けばよいのか迷っておられます。

そんな霊魂を弔うこと、そしてお父様やお母様の悲しみを癒す事、水子慰霊供養祭はこのような意味も込められております。古事記などのヒルコの伝承によると、人間としてのかたちをしていない赤ちゃんは「神様のもとへ帰る」という考え方がございます。水子慰霊供養祭により水子のみたまさまが安らかに迷う事無く幽冥主宰大神様(かくりごとつかさのおおかみさま)のもとへ帰られます様に水子のみたままつりを真心を込めて丁寧に御奉仕させて頂き、お母様・お父様の心の救いとなることをお祈り致します。